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Newberrysound Vocal Clinic

Vol.8 ラララで歌おう



歌は特別に難しいものではありません。
私はボーカルレッスンを教え始め、プロデュースを手掛けて
10年以上ずっとこう言い続けています。
あなたの声はあなただけのものだし、あなたの歌はあなたしか
出来ない自己表現です。
だから「声」「歌」を言葉や文字を使い
「正しい」「間違っている」などと
正否を求める事じたい私は実は意味のある事とは思っていません。

「歌」は本来ボーカルレッスン等の教室のなかで完結するもの
ではなくより多くの人の前でひとりでも多くの人に自分を表現し
感じてもらえる
かどうか、そんなものだと私は信じています。
レッスンで「うまく」歌える事より、ここぞという時に「大きく」
歌える
事の方が私には魅力的に思えます。
プロを目指している人もそうでない人も東京ドーム、
横浜アリーナで歌っている自分をイメージして下さい。

実際にこうして文字を使い「声」「歌」について説明している
私がこんな事を書くのは矛盾していますが、歌はそんなに神経質
なものではなくもっと本能的なものだとひとりでも多くの人に
理解して頂ければ幸いだと、と思っています。

「うまく歌う」より「大きく歌う」。
よりスケールの大きな歌をイメージして歌って下さい。
そしてなにより「楽しんで歌う」...この事を忘れないで
その上でこのクリニックをお役立て下さい。

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歌に関する悩みに多くの人がまず

音程(ピッチ)が不安定
高い声が出ない
発声練習の時のような声が実際の歌を歌うと出ない

などを挙げると思います。

実際私のレッスンを受けに来られる人のなかでも
問題点として上記を挙げられる方が多くいらっしゃいます。

でも不思議な事に「リズム」「グルーヴ」を
問題点として挙げる人はほとんどいません。

では皆さん「リズム」「グルーヴ」はバッチリなのでしょうか?

答えは「NO 」だと思います。

さすがに昔のお年寄りのようにあきらかに
音符とずれているほどの人はいないとおもいます。
でも厳密には合っているとは言えない人が多いです。
ほとんどの方が余り「リズム」「グルーヴ」を
意識せずに歌っていると思います。

実は「リズム」「グルーヴ」が合っていると
少々音程が合っていなかったとしても
そんなには目立ちません。

言い換えればある人が歌っていてある箇所で音程が合っていない
と思う場合実は「リズム」「グルーヴ」も合っていない可能性が
高いと思われます。

当然ながらカラオケで歌う場合あなたの歌とカラオケの
「リズム」「グルーヴ」が合っていなければいけません。

どうしたらカラオケとあなたの歌の
「リズム」「グルーブ」が合っているかどうか
チェックできるでしょうか?

それには「ラララで歌ってみる」のです。
歌詞ではなく「ラララ」でカラオケといっしょに
歌ってみましょう。

歌詞をつけて歌っている時より
はっきりと分かると思います。リズムのずれが。
今まであやふやで歌っていた箇所はよりはっきりと
あやふやさが出るでしょう。
何となく違和感があったり符割をごまかそうと
している自分に気付いたとしたら
カラオケとあなたの歌の「リズム」「グルーヴ」
は合っていないと言えます。

上記の方法で「リズム」「グルーヴ」が合っていた人
合ってなかった人、良く分からなかった人
皆さん次の練習をとり入れてください。


1 今歌おうとしているその曲をもう一度よく聴く。
  何を聴くかといったらそれぞれの譜割を聴きます。
  この時絶対あやふやにメロディー(特に符割)を
  覚えない。
  (ここであいまいだとしたらこの後の歌も
   ずっとあいまいになってしまいます。)


2 それぞれのパート(A.B.C)のそれぞれのフレーズを
  「ラララ」でカラオケなしで歌ってみる。
  メトロノームかドラムマシーンがある人は絶対に使う。
  ない人は自分で踊るなりステップを踏むなりして
  しっかり「リズム」「テンポ」「グルーヴ」をキープ
  する事を心掛ける。


3 2と同じ事を1曲通してやってみる。
  しっくりいかない箇所、違和感がある箇所は1、2に
  戻って納得いくまでやる。


4 カラオケといっしょに「ラララ」で歌ってみる。
  納得いかない箇所がなくなるまでやる。


5 歌詞をつけてカラオケといっしょに歌ってみる。 


「ラララで歌う」...最初は難しいかもしれません。
やってみるといかに今まで歌詞に助けられていたか
歌詞にたよっていたか分かると思います。

「ラララで歌う」この練習は「リズム」「グルーヴ」を
鍛えるためだけに有効なのではありません。
ニュアンス、アクセント、ダイナミクスを出すためにも
役立ちます。
歌詞に頼らずニュアンス、アクセント、ダイナミクスを
出すことが出来れば歌詞をつけて歌う時あなたの歌の
表現力は素晴らしく広がっているはずです。

またプロを目指している人は
「ラララで歌う」事に慣れている必要があります。
もちろんその現場、レコーディングまでの準備期間等に
よって一概には言えませんが曲があがって詩がつくまでの
プリプロの過程においてアーティスト自身が「ラララ」で
歌う場合があります。
「ラララ」といえどもうまく歌えたにこした事はないです。
歌詞がなくてもまるで詩がついているかのような表現力を
持って歌える事が一流のアーティスト、ボーカリストには
不可欠です。
頑張ってください。

(C)2001 SAGE KOIZUMI / Newberrysound
http://www.newberrysound.com
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