Newberrysound Vocal Clinic
Vol.6 あなたの発声法は正しいですか?
「自分の発声法は正しいのか?」
皆さんも一度はこの疑問を持った事があると思いますが
ここでひとつのチェック法を提示します。
「あなたはファルセット(裏声)を力強く出す事が出来ますか?」
「力強く」というのはいかにも抽象的なので
もう少し具体的に言います。
地声で歌っている時とファルセットで歌っている時
のあなたの出している音量を比較してみてください。
もちろんファルセットの方が小さくなってしまいますが
それでも地声で歌っている時と比べて明らかに音量が落ちて
しまっているとしたらあなたの発声法は正しくない可能性が
あります。
というのは地声の場合は腹式呼吸を用いなくても喉でそれなりの
音量を作る事はできるかもしれませんが、ファルセットの場合は
喉にたよれないので大きな音量を生む事が出来ないからです。
つまり力強いファルセットを出すは腹式呼吸が不可欠という事です。
プロであっても地声とファルセットの音量の差が余りにもある場合、
すなわち力強いファルセットを出せていない場合はその人の発声法は
まだ不完全である可能性があります。
それではどうすれば力強いファルセットを出せるようになるのでしょうか?
それには[NewberrysoundVocalClinic]のVol.1,Vol.2
で説明しているようにあおむけになったり、お風呂の中で横たわったり
して自分のお腹が膨らむのを確認しつつファルセットを出来るだけ
大きく出せるようにTRYしてみてください。
[NewberrysoundVocalClinic/Vol.1]
[NewberrysoundVocalClinic/Vol.2]
お腹が大きく膨らめば膨らむほど大きなファルセットが出せるはずです。
ファルセットが口からというよりお腹から胸を通って頭から抜けていく
感覚を持てる時にあなたは腹式呼吸で発声できている可能性が高いです。
そしてあなたがファルセットを大きく力強く出せるようになったその時
あなたは地声もお腹からいわゆる腹式呼吸を使って発声できているはず
です。
ファルセットでの練習は自宅など大きな声を出せない場所での発声や
ウオーミングアップなど色々な面で有効なので頑張って練習してみてください。
(C)2001 SAGE KOIZUMI / Newberrysound
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