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Vol.10 曲を良く聴こう



皆さんは例えばカラオケである曲を歌う前には
まずその曲を聞きますよね。

曲を覚えるためです。

「曲を覚えるために曲を聞く」
 ........当たり前の事だと皆さん思われると思います。

ですが皆さん曲の何を聞いていますか?

 メロディー
 歌詞
 リズム

等をあげられると思います。

もちろん曲を覚える上で メロディー 歌詞 リズムを覚える事は
とても大事で真っ先にやらなければいけない事でしょう。

でもここで問題なのは メロディー 歌詞 リズム、それぞれを
どれくらいの密度で聞いているかという事です。

多くの人が大体こんな感じというように
結構アバウトで曲を聞き覚えているように思います。
一刻も早くその曲を歌いたいと思うので「聞く」という事を
軽くやってしまうのです。


ここで仮にあなたが新曲に挑戦するとします。

まずその曲の詩を用意します。
歌詞カードをA4サイズに引き延ばしてコピーするか
新たにワープロで詞を打ってもいいです。

それからその用意された歌詞を目の前に置いて曲を聞きます。
できればヘッドホンを使って聞いてみましょう。
まずは先にあげた メロディー 歌詞 リズムをしっかり聞き
覚えましょう。
ここでは「大体こんな感じ」はやめましょう。

歌詞シートに自分なりの記号を書き込んでしっかり覚えましょう。

たとえば音程が上がる場合は 「↑」、下がる場合は 「↓」、
音がつながっている所は「 ⌒ 」

などのような自分なりの記号を使って書き込んでいきます。
これがあなたのその曲にたいする設計図となります。
(プロの歌手は必ずといっていいほどこのような設計図をつくり
その上で自分の歌を歌っていきます。)


メロディー 歌詞 リズム...しっかり覚えられましたか?

ここで上記にあげた メロディー 歌詞 リズム以外にとても重要な
歌の要素を聞き取り歌詞シートに書き込んでいきます。

それは「ブレス」です。
記号は「V 」 がいいでしょう。

ヘッドホンで真剣に聞けば必ず聞こえるはずです。ブレスが。
その歌手がどこで ブレスをしているか?

している箇所に「V 」マークを入れます。
またその箇所だけでなくその歌手のブレスのタイミングやニュアンス
をしっかり聞き覚えこみます。
聞いていれば良く分かると思いますが上手い人程ブレスのタイミング
が常に一定、規則的でまたそのニュアンスもとても深いものとなって
います。

話しは少しそれますが以前サンフランシスコで
私がそれまでプロデュースしていたアーティスト「須藤あきら」
を「Mr.BIG」のボーカリスト「ERIC MARTIN」にプロデュースを
依頼、共にレコーディングをした事がありましたが、
彼 ERIC MARTINの歌には驚きました。

もちろん彼の声は素晴らしくどんな音域でも自由自在の声を操る事が
できまた彼の歌にはとても深いニュアンスが感じ取れ、本当に感心しま
したが、私が一番驚いたのは彼が音符のないところでも「歌っていた」
と言う事です。

つまりかれは「ブレス」でも歌っていたという事です。
彼のブレス、そのタイミング、ニュアンスはあたかもそこに声があるか
のような表現力を生み出していました。

是非ERIC MARTINの歌(特にバラード)を聞いてその歌とともにその
「ブレス」をチェックしてみて下さい。
きっと勉強になります。

彼 ERIC MARTINだけではなく「ブレス」で歌える人は他にもいると思います。
上記で説明したように「ブレス」を聞き勉強していこうと思うなら
とりあえずあなたの中で「この人はうまい」「この人みたいに歌いたい」
と思える人の曲に挑戦しその「技」を会得できるようにしていくのが
いいでしょう。

「上手くないと思う人」より「上手いと思う人」

「きらいな人」より「すきな人」

の曲、歌から始めていきましょう。「好きこそものの上手なり」です。


あなたがその歌手の「ブレス」を聞き取ろう、聞き取れるその時
今まで気が付かなかったその歌手の「クセ」「特徴」
「リズム、グルーヴ感」など多くのものを感じ取れているはずです。
その時感じた気づいたものはあなたの歌を向上させる大きなヒントに
なります。大事にしてしていって下さい。

「曲を聞く」この事は実は「歌う」ことと同じかそれ以上に重要な事です。
この号で触れたように真剣に「曲を聞く」を聞くクセをつけてください。

なお「曲を聞く」ことの中にはまだまだ重要な要素ヒントが隠されて
いますがそれは次号以降で説明していきたいと思います。

(C)2001 SAGE KOIZUMI / Newberrysound
http://www.newberrysound.com
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