ビブラートなんて怖くない!

新常識

ボイストレーナーの小泉誠司です。

今回のテーマは「ビブラート」。

一般に歌のフレーズの語尾にビブラートがかかっていると

「うまい」「丁寧」「心がこもっている」…等、

良い印象を述べる人が多い事からも

ビブラートのやり方を教えて欲しいという声をよく聞きます。

私はビブラートはテクニックとして行うものではなく、

腹式呼吸で発声していると

自然に、又は必然に発生する

ダイナミクスの変化のひとつだと思っています。

また正しいビブラートを会得すると力まずにスムーズに声が出るようになります。

実は今回のメルマガの目的は…

「語尾の処理としてビブラートをマスターしてもらうため」ではなく、

「力まずにスムーズに声が出せるようにする。」事にあります。

フレーズの語尾にだけかけるのではなく歌全体にかけるというか、

自然にかかってしまうビブラートの習得を目指したいと思います。

もちろんこれをマスター出来れば、当然フレーズの語尾にだけビブラートをかける事

も出来るようになります。

では具体的な練習法を説明致します。

まず腹式呼吸でお腹に息を入れます。

椅子に背筋をまっすぐにして座ってください。

次に上半身を45°位に傾けてください。

この状態で息を吸うと「胸」にではなく「腹」に入りやすいです。

この状態において

胸に息を入れていく「胸式呼吸」をやろうとしても

お腹が膨らむ…「腹式呼吸」になっているはずです。

椅子に座って上半身を45°位に傾けた状態で

息を出来るだけ(限界まで)お腹に入るように吸い

「上の前歯に当てるように」「フー」と息をはいてください。

これを最低5回は繰り返して下さい。

お腹に息は入るようになりましたか?

まだ息が入いりにくい場合は更に上記を繰り返して下さい。

また上記の練習において水を飲む等、水分の補給を怠らないように注意して下さい。

お腹に息は入るようになったら今度は上半身を傾けずに

椅子に背筋をまっすぐにして座ってください。

そして上記と同じようにお腹に息を入れていきます。

次に上記では「フー」と息をはいていた代わりに「アー」と声を出して下さい。

ここで注意して頂きたいのは出来るだけ

「フー」という息と

「アー」という声を同じモードで行うという事です。

大きな声を出そうと無理矢理「アー」と声を出さないで下さい。

「上の前歯に当てるように」

「上アゴに当てるように」

「アー」と声を出して下さい。

次に「アー」と声を出している時に

あなたのお腹と胸の間、左右のアバラ骨の真ん中…

笑いすぎると痛くなってしまう箇所…いわゆる「ミゾオチ」を

手のひらで震わせて下さい。

「震わせる」というより「さする」という位、軽い感じでOKです。

そうするとどうですか?

「アー」という声も震えるのがわかるはずです。

「お腹を震わせれば声も震える」

…当たり前と言えば当たり前と思われるかもしれませんが、

皮肉な事にあなたがビブラートを意識してやろうとすると

逆に体が緊張してしまい、自然なビブラートとは懸け離れた

いかにも苦しい声になってしまう可能性が高くなってしまいます。

ですがお腹、具体的には「ミゾオチ」を震わせると意識とは関係なく

「声が震えてしまう」はずです。

この時、自分で「ミゾオチ」を震わせているというより

第三者があなたの「ミゾオチ」を震わせている感覚でやって下さい。

「ミゾオチ」を震わせると「声が震えてしまう」 …この感覚に慣れるまで

繰り返してください。

これに慣れたら今度は

「アー」と声を出している時

実際に「ミゾオチ」を手のひらで震わせるのではなく

「ミゾオチ」には触れずに3cm程体から手のひらを浮かせた状態で

手を震わせて下さい。

この時、実際には「ミゾオチ」を震わせていないのですが

「ミゾオチ」を震わせているイメージを持って行って下さい。

どうですか?

声は先程、実際に「ミゾオチ」を震わせていた時と同じ様に

震えましたか?

同じ様に震えるまで繰り返して下さい。

うまく出来る様になったら今度は「ミゾオチ」付近には手を置かず、

例えば目の前等で手のひらを震わせながら

「アー」と声を出してください。

この時も「ミゾオチ」を震わせているイメージを持って行って下さい。

うまく出来ましたか?

うまく出来なかったら、上記のステップをさかのぼって練習して下さい。

うまく出来る様になったら

実際の曲を歌いながら下記の要領でトライしてみましょう。

1 「ミゾオチ」を手のひらで震わせて

2 「ミゾオチ」には触れずに3cm程体から手のひらを浮かせた状態で震わせて

3  目の前等で手のひらを震わせて

4  手を震わせずに

ビブラートを行うにあたって上記の1〜3のように手を震わせて行ってはいけない

という事はないと思います。

実際、多くのボーカリスト、特にR&B系のボーカリストの手が

歌っている時、目の前や胸の前等で絶えず動いているのがわかるはずです。

「ビブラート」… シンプルに考えてください。

「お腹の息が入っているところを震わせれば声も震える。」

という事です。

いま一度注意事項ですが…

「震わせる」というより「さする」という位、軽い感じでやって下さい。

震わせている手が疲れる場合は力が入りすぎているという事になります。

最初は違和感があるかもしれませんが楽しみながらトライしてみて下さい。

■ What’s New ━━━━━━━━━━━━━■

発声のメカニズムに関して説明したビデオをYouTubeにアップしました。

【ボイトレ腹式呼吸だけではダメ!声帯が正しく震えればOK!】

https://youtu.be/HMt3m2fm-eg

【腹式呼吸は風船とストローでマスターできる!】

https://youtu.be/duXL1Z0E9uE

「声で人生が変わる、目からウロコの1日1分ボイストレーニング」の

バックナンバーが見れます。是非お役立てください。

https://backnum.combzmail.jp/?t=tn38&b=nm23&m=771q

もしあなたが友達の中で一番良い声、会社の部署の中で一番良い声に簡単になれるとしたら

…奇跡のボイトレ本

「1分でいい声になる!(自由国民社刊)」

http://www.newberrysound.com/OneMinutes.html

「ボイトレの”当たり前”は間違いだらけ!? すぐに歌がうまくなる新常識(リットーミュージック)」

http://www.newberrysound.com/Shinjoshiki.html

喉に良いもの教えます!

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こんにちは、ボイストレーナーの小泉誠司です。

セミナーの時になど参加者の方から

「喉にはどんな食べ物や飲み物が良いのですか?」

という質問を良く受けます。

今回は喉に良いものをご紹介したいと思います。

逆に良くないものから紹介しましょう。

これは皆さんもご存知だと思いますが

いわゆる辛いもの…

唐辛子、胡椒、山椒、七味

いくら体質的に辛いものに強い人でも喉は別物です。

例えば唐辛子は肌に触れただけでも熱くなってくるように

繊細な喉にはかなりの刺激を与えてしまいます。

カレーや辛いタイ料理やエスニック料理は歌う前や後には避けた方が良いでしょう。

あと、意外に知られていませんが

そばやうどんの出汁も避けた方が良いかもしれません。

そばやうどんの出汁の飲んだあと、水を飲みたくなりませんか?

喉が水分を欲しているからです。

私的には出汁が喉の水分を吸収してしまっている感覚があります。

飲み物としては、

オレンジジュースも私は避けています。

オレンジの成分は、油性マジックで書かれた落書きなども

消せてしまうほどの洗浄成分を持っていますが

喉の粘膜も削ぎ落としてしまう感があります。

同様の理由でお茶も歌う前後には避けたいですね。

特にウーロン茶は、中華料理を食べる際、油分を落としてくれるように

喉の粘膜も削ぎ落としてしまいます。

喉に引っかかっている汚れを落としてくれはしますが

同時に喉の粘膜も落としてしまうのです。

緑茶、紅茶などお茶全般、同じ事が言えますが

喉に潤いを与える事に特化したハーブティーなどは、例外と言えるでしょう。

お茶の中に含まれるカテキンという成分には殺菌作用があるので、

喉を清潔に保つ事には優れていますが、

声を出す、という事においては、

先に述べたように粘膜も削ぎ落としてしまうので

私はお勧めしません。

反対に喉に良いものとは?

何故喉に良い事になるのか?

…それは喉に悪いとされるものの逆、

すなわち、喉の粘膜を落としてしまわない

喉の粘膜を保護してくれるもの、

または喉の粘膜に近いもの

という事になります。

私がお勧めするものとしては…

・おくら

・ジュンサイ

・卵の白身

・納豆

が挙げられます。

他に..

・黒豆の煮汁

・揚げ物

などもお勧めします。

ただ、凄く効果のあるものは、そのリバウンドもあるということ

余り特定の食べ物や飲み物には頼らないスタンスでいた方が良いと私は思っています。

喉の調子が良くない場合などの参考にして頂ければと思います。

いつでも、どこでも手に入るものが一番かもしれません。

そういう意味では水、できれば常温の水が一番良いと私は思っています。

冷たい水は、喉の筋肉を冷やしてしまうので

常温が良いという事です。

喉に良い、悪いというのは

健康的に良いという事と

声が出やすくなるという事と

目的が違うふたつの価値観があると思います。

お茶でうがいすると良い、という説がありますが

それは先にも書きましたが、お茶に含まれるカテキンという成分は

殺菌作用があるので、喉を清潔にしてくれる

という事、

声を出すという事においては、喉の粘膜を削ぎ落とし

喉を裸状態にしていますので、

最初にはスッキリした感じがあるかもしれませんが

そのままの状態で歌っていると次第に喉がヒリヒリしてくるかもしれません。

私の生徒さんからも

「そういえばカラオケでウーロン茶を飲んだ後から急に声が出なくなった」

という話もありました。

今回ご紹介したものは、あくまでも私の経験を含めた上でも私の考えです。

余り神経質にはならず、楽しみながら色々試して頂ければと幸いです。

■ What’s New ━━━━━━━━━━━━━■

発声のメカニズムに関して説明したビデオをYouTubeにアップしました。

【ボイトレ腹式呼吸だけではダメ!声帯が正しく震えればOK!】

https://youtu.be/HMt3m2fm-eg

【腹式呼吸は風船とストローでマスターできる!】

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